福寿小BLOG
福寿小BLOG
地表との距離
- 掲載日:2024.04.30
- できごと
庭の草取りをしていると、草の中から、ダンゴムシやらテントウムシやらがいっぱい。
普段、地表から離れて(離れた目線で)生活をしていると、まったく無縁な世界なのですが、しゃがみ込んで草抜きをする姿勢だと、一気に身近な世界となり、しばらく虫たちの様子をながめていました。
隆盛な草に囲まれた快適な湿気生活を送っていたのに、いきなり太陽にさらされて迷惑だろうなあ...「ごめんね~」などとつぶやきながら草抜きを続けていて、ふと、この『地表との距離』について考え込んでしまいました。
子どもの頃は、地表がいつも近くにあって、地面に座り込んだり、ときには寝転がったり、虫をさがして地面を掘ったり。
それが、大人になるにしたがって、どんどん距離が遠くなり、地表とは縁遠くなっていきます。
地表を眺める時間より、スマホの画面を眺める時間の方が断然長い毎日です。
虫を追うどころか、時間に追われ、子育てに追われ、仕事に追われる毎日です。
このBlogで何度も訴えていることですが、子どもの世界は大人の世界とは大きく異なります。
子どもの世界には、子どもの世界の秩序と愉快が存在し、大人には理解しがたい部分がたくさんあるのです。
子どもは子どもで、愉快に遊んでいます。
子どもは子どもで、子どもの空間と時間軸を有意義に活用して過ごしています。
私たち大人の役割は、それを奪うのではなく、上手に調整をすることだと思うのです。
大人の空間と時間軸を押しつけることなく、子どもの頃を思い出しながら、上手な調整をかけられると良いなあと思います。