中島中BLOG

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熱波の中で

掲載日:2022.07.02
全校

 砂漠の街に暮らしていたことがあります。

 雨はまったく降らず、猛暑のときには気温が45℃をゆうに超え、息をすると肺が熱くなるのを感じるくらいの熱波でした。

 

 貧困の国でした。

 アスファルト塗装のない土埃の舞う小道で、子どもたちは裸足でサッカーボールを蹴っていました。

 決して快適ではない気候とインフラの中、そこにはいつも子どもたちの笑顔と歓声があったし、優しい大人たちの眼差しが沢山溢れていました。

 便利とか、快適とかは周りが決めることじゃなくて、そこに暮らす自分が思うことなんだなあと実感する素敵な暮らしがそこにありました。

 自分自身、最後は帰任したくなくて、このままここに暮らすのも良いなあと真剣に考えていたくらいです。

 何年も前の話です。

 

 今日は日本の熱波の中にいます。

 中島中学校の体育館ではバレーボールの試合(中体連)が行われています。

 エアコンの効くミーティングルームや、同じくエアコンの入った管理棟の一部を開放しながらの大会運営です。

 3年生の生徒にとっては最後の大会。

 できうる限り日頃の成果を出せるような環境をと、周りの大人が差配しておりますが、最後の最後は自分との闘い。

 悔いのない今日を過ごして欲しい。